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マシニングセンタの消費電力と電気代の関係|電力コストを削減するポイントとは

工場の電気代が高い場合は、生産設備の消費電力に目を向けてみることをおすすめします。特に複数の切削加工を一台でこなせる「マシニングセンタ」は、消費電力が大きくなりやすいため、運用の無駄がないかを確認し、必要に応じて省エネ化することが求められます。 この記事では、マシニングセンタの消費電力量と電気代の関係について解説します。消費電力を左右する要素や電気代削減のポイントを押さえて、マシニングセンタの運用にかかるコストを最適化してください。

マシニングセンタの消費電力量は?工場全体の何割を占める?

さまざまな切削加工に対応したマシニングセンタは、製造工場に欠かせない生産設備のひとつです。一台で複数の作業ができる分、稼働時間が長くなる傾向にあるため、消費電力量も比較的大きいと考えられます。
経済産業省 資源エネルギー庁の『夏季の省エネ・節電メニュー』によると、製造業における消費電力の内訳は以下のとおりです。
▼製造業における消費電力の内訳

工場によってマシニングセンタの稼働量は異なるため、具体的な消費電力を一概に言及することはできませんが、生産設備が工場の電気代に大きな影響を与えていることは確実です。
そのため、マシニングセンタの消費電力を必要最小限に抑えることは、工場の電気代削減に貢献すると考えられます。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁『夏季の省エネ・節電メニュー

消費電力の内訳

従来のマシニングセンタの消費電力は、一般的に以下の3つに分類されます(※)。

  • モーターやポンプ(約67%)
  • オイルエア潤滑(約20%)
  • エアパージ・冷却エア(約13%)

消費電力量がもっとも多いのは「モーターやポンプ」のため、マシニングセンタの消費電力を抑えるには、まず駆動方式から見直すのがよいかもしれません。
また、全体の約20%を占める「オイルエア潤滑」に関しても、潤滑方式を変更することで消費電力を抑えることが可能です。詳しくは後述します。
※消費電力の内訳は、設備や使用条件によって異なります。

電気代にも影響する!マシニングセンタの消費電力を左右する要素

マシニングセンタの消費電力は、稼働時間や待機時間、潤滑方法によって左右します。

稼働時間

マシニングセンタの稼働時間が長いと、その分だけ消費電力も増えます。仮に必要以上にマシニングセンタを使用した場合、電気代に影響する要因となります。
また、電気契約のなかには、夏季の昼間や冬季の夕方など、一般的に電力の需要が高くなる時間帯の電力単価を高く設定しているプランもあります。この場合、その時間帯にマシニングセンタの稼働が集中すると電気代の高騰は避けられません。

待機時間

設備の電源を入れてから実際に稼働させるまでの時間を「待機時間」といい、その間、わずかに待機電力が発生します。
待機電力は、稼働時の消費電力に比べると微々たるものですが、蓄積されると電気代に影響を及ぼします。マシニングセンタは業務用の生産設備であるため、家電製品に比べて待機電力が大きく、かさみやすいのが特徴です。そのため、マシニングセンタの待機時間が長くなると、その分電気代が高騰すると考えられます。

潤滑方式

マシニングセンタの潤滑方式は、主に「オイルエア潤滑」と「グリース潤滑」の2つです。
従来のマシニングセンタではオイルエア潤滑が主流ですが、工場エアを大量に使用することから、消費電力が大きいのが特徴です。そのため、オイルエア潤滑を採用している場合、コストの上昇につながります。

マシニングセンタの消費電力(電気代)を削減!押さえておきたいポイント

マシニングセンタの消費電力を抑えて電気代を削減するためには、以下でご紹介するポイントを押さえる必要があります。

設定・運用方法を見直す

マシニングセンタの稼働時間を最小限にすることが、消費電力を抑える第一歩です。無駄を省くためにプログラムを最適化したり生産工程を見直しを行い、必要最低限の稼働時間でマシニングセンタを活用してください。
また、待機時間を減らし待機電力を削減することも効果的です。使わないときは電源を切ることで、電気代の高騰を防げます。

エネルギー効率が高いモーターに変更する

マシニングセンタの内部に目を向け、エネルギー効率が高いモーターに変更するのもおすすめです。初期費用がかかるものの、消費電力が必要以上にかかるのを防ぎやすくなるため、電気代の削減が期待できます。

グリース潤滑に変更する

「マシニングセンタの潤滑方式をオイルエア潤滑からグリース潤滑に変更すると、消費電力を削減できる」というデータがあります。
先ほどご紹介したように、マシニングセンタの消費電力の約20%はオイルエア潤滑が占めています。そのため、グリース潤滑に変更すれば20%もの消費電力の削減につながり、その分電気代の低減が期待できます。

こまめに点検・メンテナンスをする

部品の劣化や内部の汚れを放置すると、マシニングセンタにかかる負荷が大きくなり、必要以上に電力を消費してしまいます。これでは電気代が高くなる一方のため、こまめに点検・メンテナンスを行うことが重要です。必要に応じて部品交換や掃除をすることで、消費電力を最適化できます。

まとめ

この記事では、マシニングセンタの消費電力量と電気代の関係について以下の内容を解説しました。

  • マシニングセンタを含む生産設備の消費電力は大きい
  • マシニングセンタの消費電力を必要最小限に抑えることが、工場の電気代削減につながる
  • マシニングセンタの消費電力は、稼働時間や待機時間、潤滑方法によって左右する
  • マシニングセンタの消費電力を抑えて電気代を削減するためには、設定・運用方法を見直したりこまめに点検・メンテナンスをしたりすることが重要

マシニングセンタの消費電力は、工場の電気代を左右する要素のひとつです。消費電力が増えるほど電気料金の負担が大きくなるため、駆動方式や潤滑方式を見直したり待機時間を短くしたりして、省エネ化を図ってみてください。ちょっとした改良や工夫が、電気代の削減という大きな成果につながります。
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この記事の著者

営業本部部長樟山 雄二郎
営業本部部長
樟山 雄二郎

大手保険代理店にて、BtoC領域における新規営業および事業マネジメントを経験。 その後、関連企業の常務取締役を経て、2021年6月に当社の取締役に就任。現在は、「クラウドシリーズ」(電気削減クラウド・電気管理クラウド)の責任者として、企業のエネルギー最適化を支援するサービス開発・運営を統括。